もうお手上げ!どうにもならないパンパンお腹に苦しむ日々…

体験談

便秘をしているわけでもないけどお腹がパンパンになる、なんとなくお腹や腰が重だるい気がする…。それは、もしかしたらプレ更年期(30〜40代)や更年期(40〜50代)に起こりがちな「お腹の張り」かも!?

そんな、自分ではどうにもならない更年期の不調やつらい症状の緩和や体質改善には、漢方薬がよく効くことをご存知でしたか? 
「健タメ!」では、読者からの体験談をもとに、お悩みに関する原因や対処法を医師や薬剤師がお答えしていきます。

今回は「更年期のお腹の張り」をテーマに、薬剤師の竹田由子先生にお話を伺ってみました。

食べなくてもお腹が張って苦しい!どうすればいいの?

美智代さん(53歳女性)、主婦の方からご質問をいただきました。

もともとひどい冷え性ではあるのですが、このところ、ちょっとお腹が冷えるだけでお腹がパンパンに張ったように痛くなってしまい、苦しくて仕方がありません。
そんなにたくさん食べる方ではないのですが、食後はお腹がチャポチャポするような、腸がグツグツと動くような感じで、なんだか気味が悪くて…。
あまりに腸が鳴るので、主人は面白がって私の膨らんだお腹をつまんできたりするのですが、苦しんでいる私としたら、たまったものじゃありません!
ガスもたまっているような感じがするので、便を出したらスッキリするかなと思いトイレに行くものの、思ったように便が出るわけでもなく、ストレスは溜まる一方!
食後にお腹が張るのが嫌で、思い切って一度食事を抜いてみたこともあるのですが、症状が良くなるどころか、かえって胃がムカムカとしてしまって気分も悪くなってしまいました。
どうしたらこの苦しさから解放されるでしょうか?
何か良い改善方法があれば教えていただきたいです。

ご質問ありがとうございます。
食後に腹部膨満感(お腹の張り)が続くのは不快ですよね。冷え性をお持ちですので、冷えによって腸の働きが乱れている可能性もあります。
今回は更年期に起こるお腹の張りの原因や改善方法についてお伝えしていきましょう。

更年期のお腹の張りはストレスと冷えが原因

更年期になると女性ホルモンのエストロゲンの分泌が減り、ホルモンバランスの急激な変化が起こります。
これにより自律神経が乱れることや、加齢により腸の働きが衰えることでガスが溜まりやすくなり、腹痛やお腹の張りなどの症状が現れやすくなります。

東洋医学では、体の冷えや精神的なストレスなどによって「気(生命エネルギー)」が滞る「気滞」の状態になるとうまくガスを排泄することができなくなり、お腹の張りやガス溜まりの症状が起こると考えます。

次の章では、こうした更年期のお腹の張りに対する具体的な解決方法をお伝えしていきましょう。

更年期のお腹の張りを解消するセルフケア3選

1.食生活と食べるスピードを見直す

食事がお肉などのタンパク質に偏ると、腸内環境を悪化させて、悪玉菌によって腸内に過剰なガスを発生させてしまいますので、栄養バランスに注意しましょう。
お腹の張りが気になるときは、低脂肪で栄養価が高く、食物繊維も豊富な和食中心の食生活を心がけてみてください。
また、余分な空気を飲み込まないためにも早食いにならないように気をつけることが大事です。一口30回程度よく噛んで、時間をかけてゆっくり食事をとるようにしましょう。

2.同じ姿勢を取り続けないようにしよう

長時間同じ姿勢を長く取り続けると、腸にほどよい刺激を与えることができないため、お腹の張りにつながることがあります。
たまに立ち上がって手足を伸ばしたり、ストレッチをしたりして体を動かすようにしましょう。デスクワークが多い場合は、椅子に座ったまま腰や背中をねじって深い呼吸を続けるだけでも十分に腸に刺激を与えることができます。

3.リラックス法を見つけること

会議や面談などの緊張感のあるシーンに限ってお腹にガスがたまり、腸の中でグツグツと音がするような違和感を感じる方も多いと思います。これは、緊張によってストレスがかかり、自律神経が乱れることによって腸の働きが乱れることによるものです。
ストレスを感じたときには目を閉じて深呼吸をする、疲れを感じたときは休憩時間をとりしっかり休むなど、自分に合う方法を見つけてストレスをうまく解消していきましょう。
 

根本的な体質改善には漢方薬が効果的!

更年期のお腹の張りを改善するために、市販薬での症状緩和を目指すかや更年期に対してホルモン補充療法を受けるという選択肢に加えて、根本的な体質改善を目的とした漢方薬の服用もオススメです。

特に、今回の相談者様のような症状に悩む方にオススメしたい漢方薬は、大建中湯(ダイケンチュウトウ)です。冷えが強く、お腹の痛みや膨満感がある方の血の巡りをよくしてお腹を温め、胃腸症状を改善する効果があります。
また、食欲がなく、みぞおちのつかえや胃痛などもある方には、水分の停滞を改善し、余分な水を排泄して症状を改善してくれる六君子湯(リックンシトウ)も良いでしょう。

セルフケアでお腹のハリを改善させましょう

今回は、更年期のお腹の張りに悩む方のためのセルフケアや漢方薬をご紹介してきました。
症状を和らげるには、食生活や食べ方を工夫したり、日常のなかでストレスを溜め込まず、リラックスできる自分なりの方法を見つけておくことが大事です。
また、お腹の張りなどのさまざまな更年期症状の改善には、漢方薬が大きな効果を発揮した例もたくさんあります。セルフケアを試してもなかなか改善しない場合は、ぜひお近くの漢方医や漢方薬局に相談してみてくださいね。


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